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業務のAI化 / ブログ

求人原稿づくりはAIに任せる|人の仕事は「現場の言葉を渡すこと」と「実態との照合」だけになる

求人原稿づくりはAIに任せる|人の仕事は「現場の言葉を渡すこと」と「実態との照合」だけになる

先にご確認ください。 本記事に登場する会社名・求人内容・労働条件は、すべて説明用の架空サンプルです。実在の企業・実績ではありません。

求人を出しても、応募が来ない。ようやく来ても、面接で「思っていた仕事と違った」とすれ違う。

ハローワークの原稿は何年も前のものを使い回し、Indeedにも載せたいけれど、媒体ごとに書き分ける時間がない——採用のたびに、求人票づくりが後回しになっていないでしょうか。

この記事でお伝えするのは、「AIに求人票の文章を考えてもらう」だけの話ではありません。

現場の情報を渡し、媒体別の原稿へ書き分ける作業そのものを、AIエージェントへ任せます。

人がやるのは、現場の言葉を渡すこと、出てきた原稿を確認すること、そして「ここは実態と違う」と指示すること。この3つだけです。

現場メモ、録音文字起こし、確定労働条件からAIが媒体別求人原稿を作り、人が確認して掲載判断する流れ
同じ現場材料から、媒体別の原稿へ。書く作業はAI、責任ある確認は人が担います

応募が来ない求人票は、仕事内容が書かれていない

条件だけでなく、「働く姿を想像できるか」が応募の質を左右します。

賃金や会社の知名度の前に、今日から見直せる要素があります。求人票の「仕事内容」欄です。

「自動車整備業務全般」「一般事務」といった一行の説明では、求職者は自分がそこで働く姿を想像できません。

一方、仕事内容が具体的な求人なら、「この仕事なら自分に合いそうだ」と納得した人が応募しやすくなります。応募の質が上がり、入社後のギャップも減らせます。

仕事内容の具体化は、応募数だけでなく、応募の質と入社後のミスマッチに関わります。

曖昧な求人票と、月30台、整備士4名、1日の流れまで書いた具体的な求人票の比較
「業務全般」を、台数・体制・1日の流れまで具体化します

具体的に書けない理由は、書く人と現場が離れているから

求人票を書く人は、経営者や総務の担当者です。一方、仕事の中身をいちばん知っているのは現場です。

現場の言葉を聞き取り、原稿へ落とし込むには、まとまった作業時間が要ります。その時間を取れず、古い原稿の使い回しや一行の説明に戻ってしまう。ここがAIエージェントの出番です。

一般論ではなく、「自社の現場」から書く

AIへ任せる範囲と、人に残る責任を先に整理します。

チャットAIとAIエージェントは、材料と作業範囲が違う

ChatGPTのようなチャットAIに「整備士の求人票を書いて」と頼めば、それらしい文章は返ってきます。ただし中身は、どこの会社にも当てはまる一般論です。

自社の現場を知らないまま書かれた原稿は、「アットホームな職場です」「やりがいのある仕事です」といった、求職者に読み飛ばされる言葉で埋まりやすくなります。

AIエージェントは、一般論ではなく、自社の現場情報から書きます。

Claude CodeやCodexといったAIエージェントは、フォルダに置かれた話し言葉のメモや現場ヒアリングの録音文字起こしを自分で読み込みます。

仕事内容・1日の流れ・職場の雰囲気・求める人物像を整理し、ハローワーク・求人サイト・自社サイトそれぞれの文体と構成へ書き分け、原稿ファイルとして保存するところまでを一続きで行います。

一般論を返すチャットAIと、自社の現場情報を読み媒体別求人原稿まで作るAIエージェントの違い
同じAIでも、相談相手と作業の実行者では任せられる範囲が違います

任せると、人の仕事は「情報提供・確認・最終判断」へ変わる

現場情報の整理、原稿の執筆、媒体別の書き分け、NG表現の機械的な点検はAIへ移せます。

人は、現場の情報を渡し、出力を確認し、掲載してよいか最終判断することへ集中します。

書く作業がなくなっても、募集の責任はなくなりません。

労働条件が正確か、書かれた内容が実態と合っているか、法令上問題のある表現がないか。掲載する求人への最終責任は、はっきりと会社と人の役割です。

AIは優秀な書き手ですが、募集の責任者にはなれません。

求人業務の現場情報整理、執筆、媒体別書き分け、NG点検をAIへ移し、人は情報提供、確認、最終判断を担う比較
書く作業はAIへ移しても、募集への責任は人に残ります

全体の流れ——人がやることは3つだけ

渡す、確認する、指示する。原稿の作業工程はAIが進めます。

  1. 現場の情報と労働条件を渡す — 話し言葉のメモや録音の文字起こしをフォルダへ置き、依頼文を渡す
  2. AIが媒体別の原稿を作る — 情報整理・執筆・書き分け・NG表現の検出までAIが実行する
  3. 確認して、指示する — 人が実態と条件を確認し、修正を指示する。直すのはAI。納得できるまで往復して完成させる

3番の「確認して、指示する」の往復を、この記事ではすり合わせと呼びます。多くの場合、1〜3往復で掲載できる原稿へ近づきます。

現場情報と労働条件を渡し、AIが媒体別求人原稿を作り、人が確認して指示する3段階フロー
人の役割は、渡す・確認する・指示する。すり合わせは1〜3往復が目安です

STEP1: 現場の言葉をフォルダへ集める

AIエージェントに任せる準備は、フォルダをひとつ作り、「現場の言葉」と「確定した労働条件」を入れるだけです。

フォルダ構成の例

recruit/2026-08_整備士/
├─ 現場メモ.txt              ← 仕事内容・1日の流れ・雰囲気の話し言葉メモ
├─ ヒアリング文字起こし.txt   ← 現場スタッフへの録音インタビューの文字起こし
├─ 求める人物像メモ.txt       ← どんな人に来てほしいかのメモ
└─ 労働条件_確定.txt          ← 給与・勤務時間・休日・手当の確定情報

「現場メモ」は、きれいな文章にしなくて構いません。たとえば、次の程度で十分です。

現場メモの例

・朝は9時から。最初の30分はその日の入庫予定の確認
・車検が月30台くらい。一般整備と半々
・お客さんと直接話すことは少ない。フロントが間に入る
・工場は音楽かけてる。ラジオのときもある
・繁忙期は2月3月。このときは残業が月20時間くらい
・わからないことはベテランの先輩に聞けばだいたい解決する

さらに確実なのは、現場スタッフへ10分だけ話を聞き、スマホで録音して、文字起こしをそのままフォルダへ入れる方法です。話し言葉のままで構いません。

AIの原稿の材料は、この「現場の言葉」がすべてです。渡さなければ、AIはどこにでも当てはまる一般論で埋めようとします。

事実を渡すのは人。事実から書くのはAI。この分担が品質を決めます。

現場メモ、ヒアリング文字起こし、求める人物像、確定労働条件を求人フォルダへ集める例
きれいな文章にせず、現場の事実と確定条件を分けて渡します

誰に、何を聞くか

ヒアリングは、3人に10分ずつで十分です。聞く相手によって、出てくる言葉が変わります。

その仕事の経験が長い人

「一日でいちばん時間を使う作業は何ですか」

直近1〜2年で入社した人

「入る前のイメージと実際で、違ったことはありますか」

現場をまとめる立場の人

「合わずに辞めた人は、どこが合いませんでしたか」

特に、直近1〜2年で入社した人の答えは、入社後のギャップそのものです。原稿で先回りして書けば、応募前に解消できます。

聞いた言葉は要約せず、そのまま書き留めてください。 次の2つは同じ内容ですが、求人原稿の材料になるのは下の言葉です。

整えた言葉
先輩が丁寧に指導してくれる環境です。

そのままの言葉
「うちは、自分の作業を止めてでもその場で教える。あとでって言うと、その『あとで』が来ないから」

上はどの会社の求人票にもある一文です。下は、この会社にしか書けない一文です。整えた瞬間に、会社らしさが抜け落ちます。

文章にするのはAIの仕事なので、話し言葉や言い淀みが残ったメモのままで構いません。

経験が長い人、直近入社した人、現場をまとめる人への質問と、話し言葉をそのまま残す理由
要約せず、そのまま残すと「会社らしさ」が原稿に残ります

もうひとつ重要なのが、労働条件は確定した情報だけを別ファイルで渡すことです。給与・勤務時間・休日・手当を、「だいたい月給25万くらい」のような曖昧な状態で渡してはいけません。

曖昧な情報を渡せば、曖昧なまま原稿へ載ります。条件の記載漏れや誤りは、応募者との信頼問題に直結します。ここだけは人が確定させてから渡してください。

STEP2: 依頼文を渡す

フォルダが用意できたら、AIエージェントへ次のように依頼します。そのままコピーし、フォルダ名や職種を自社に合わせて書き換えてください。

媒体別の求人原稿を作る依頼文

あなたは採用担当者に代わって求人原稿を作成するアシスタントです。
次の作業を行い、媒体別の求人原稿を提出してください。

# 参照するもの
- フォルダ「recruit/2026-08_整備士」内のすべてのファイル
  - 現場メモ.txt(仕事内容・1日の流れ・雰囲気の話し言葉メモ)
  - ヒアリング文字起こし.txt(現場スタッフの録音の文字起こし)
  - 求める人物像メモ.txt
  - 労働条件_確定.txt(給与・勤務時間・休日・手当の確定情報)

# 作業内容
1. 現場メモと文字起こしから、仕事内容・1日の流れ・
   職場の雰囲気・求める人物像を整理する
2. 次の3媒体向けに、文体と構成を書き分けた原稿を作る
   - ハローワーク: 項目別に簡潔・事実中心
   - 求人サイト(Indeed等): 検索を意識した見出し+
     仕事内容を具体的に
   - 自社サイト: 職場の雰囲気や働く人の言葉を厚めに
3. 労働条件の欄は「労働条件_確定.txt」の内容だけを転記する
4. 性別・年齢を限定する表現など、法令上使えない可能性のある
   表現を検出し、言い換え案とあわせて【要判断】リストにする

# 守ってほしいルール
- 元データにない事実・待遇・雰囲気を作らない。
  「アットホーム」のような裏付けのない誉め言葉で埋めない
- 現場メモにない不明点は原稿に混ぜず、【要確認】リストにまとめる
- 労働条件は要約・言い換えをせず、確定情報のまま記載する
- 実態より良く見せる誇張をしない。良い点は現場の言葉と
  具体的なエピソードで書く
- 3媒体で、労働条件の数値と仕事内容の事実(台数・体制・
  残業時間)は完全に一致させる。変えるのは順番と分量だけ
- 現場の言葉は要約せず、話し言葉のまま引用として
  各媒体に1つ以上使う

ポイントは2つです。元データにない事実を作らないこと、そして不明点・法令上の疑いを【要確認】【要判断】へ分けて出させることです。

AIへ「分からないこと・怪しいところを正直に出させる」設計にすると、人の確認が守りやすくなります。この依頼文は、職種を変えて使い回せます。

STEP3: AIが媒体別の原稿を提出する

依頼から数分後、AIエージェントは3媒体分の原稿ファイルと、【要判断】【要確認】のリストを提出します。

以下は、架空の「サンプル自動車整備工場」(沖縄市・架空)を想定した、求人サイト向け原稿の出力イメージです。

求人サイト向け原稿(抜粋・架空サンプル)

自動車整備士(車検・一般整備)|接客はフロント担当・整備に集中できる環境

仕事内容
月30台ほどの車検と一般整備を、整備士4名で分担します。お客様対応はフロント担当が間に入るため、整備の仕事に集中できます。

1日の流れ
9:00 入庫予定の確認 → 午前 車検2〜3台 → 12:00 昼休憩 → 午後 一般整備・引き渡し準備 → 18:00 退勤

繁忙期(2〜3月)は残業が月20時間程度ありますが、それ以外の月はほぼ定時で終わります。

職場の様子
工場内はラジオや音楽を流しながら作業しています。わからないことは、経験の長い先輩にその場で聞ける体制です。

【要判断】法令上確認が必要な表現
現場メモの「若い元気な人がいい」——年齢を限定する表現は求人に使えないため、原稿では「経験不問。基本から教えます」に言い換えています。この方針でよいか判断してください。

【要確認】
・社会保険の加入状況が労働条件ファイルに記載されていません
・「昼休憩は交代制か」がメモから読み取れず、原稿では時間のみ記載しています。実態を確認してください

仕事内容が「整備業務全般」ではなく、台数・体制・1日の流れまで具体的に書かれています。これはAIが優秀だからではなく、現場の言葉を渡したからです。

同じ材料から、ハローワーク向け・自社サイト向けの原稿も同時に出てきます。ただし、このまま掲載してよいわけではありません。ここからが人の仕事です。

媒体別に、何を変えて何を変えないか

判断の軸は1本です。事実は変えない。伝える順番と分量だけを変える。 この線を人が持っていれば、書き分けの実作業はAIへ任せられます。

ハローワーク

条件で絞り込んで読まれるため、職種名と仕事内容の事実を厚くします。

求人サイト

一覧から見比べられるため、見出しと冒頭の3行を厚くします。

自社サイト

応募を迷う段階で読まれるため、働く人の言葉と1日の流れを厚くします。

変えてはいけないものは、労働条件の数値、仕事内容の事実、そして応募者への約束にあたる記載です。

架空サンプルなら、月30台、整備士4名、繁忙期の残業時間といった数字も3媒体で一致させます。

求職者は、同じ会社の求人をハローワークと求人サイトの両方で見比べます。片方に「残業月5時間程度」、もう片方に「残業ほぼなし」とあれば、それだけで信用が落ちます。

変えてよいものは、見出しの言葉づかい・並び順・分量だけです。

ハローワーク、求人サイト、自社サイトで厚くする部分と、数値、事実、応募者への約束を変えない原則
事実は変えず、伝える順番と分量だけを媒体に合わせます

3媒体を一度に始める必要はありません。広く母集団を集めたいなら求人サイト、地域の求職者へ確実に届けたいならハローワークから始めます。

自社サイトは、他媒体を見た人が「どんな会社か」を確かめに来る受け皿です。常設しておくと、他媒体の効き方も変わります。

STEP4: 確認して、指示する

魅力的かよりも、正確か。実態を知る人が違和感へ線を引きます。

求人原稿ならではの落とし穴は、良く見せようとして実態から離れていくことです。

だから確認の中心は、「魅力的か」ではなく、「正確か」「実態と合っているか」です。

盛った一文は、数か月後に離職として返ってくる

架空の「サンプル自動車整備工場」で、確認を省いて掲載した場合を考えます。ギャップは職場全体ではなく、たいてい特定の一文から生まれます。

「残業はほぼなし」

実態は繁忙期に月20時間。2月になって「話が違う」と感じさせます。

「未経験歓迎」

受け入れる気持ちはあっても、教える担当が未定なら、入社後に放置され孤立します。

「アットホームな職場」

裏付けとなる事実がなければ、期待との落差だけが残ります。

この3つは悪意から生まれるのではありません。多くは「嘘ではない」から生まれます。

「ほぼ定時」は12か月のうち10か月は事実で、「未経験歓迎」も受け入れる気持ちは本当です。実態の一部だけを切り取った一文は、書いた側に誇張の自覚がないため、読み返しても気づきにくいのです。

この種のずれは、AIには原理的に検出できません。現場メモに「繁忙期は残業月20時間」とあれば、AIは「残業ほぼなし」とは書きません。

ずれるのは、渡していない事実との間だけです。「未経験者を誰が教えるのか」がどのメモにもなければ、AIはその一文を疑えません。

材料の外にある実態との照合は、その現場を知る人にしかできません。ここが人の握る判断です。

掲載前に現場の人へ原稿を渡し、「実態と違うところに線を引いてください」と頼みます。「この原稿どうですか」と聞くと、たいてい「いいと思います」で終わるからです。

掲載前に見る5項目

  1. 労働条件の正確さ — 確定情報と全項目を照合する
  2. 実態との一致 — 現場の人が読み、違和感がないか確かめる
  3. 法令上の表現【要判断】の最終判断は人が行う
  4. 記載漏れ — 媒体の必須項目に抜けがないか確かめる
  5. 会社らしさ — 自社の言葉になっているか確かめる

直したい点は、そのまま言葉で伝えます。実際の修正指示は、この程度の書き方で通じます。

原稿への修正指示

3点直してください。
1. 「それ以外の月はほぼ定時」は少し盛りすぎ。月5時間くらいは
   残業がある。「残業月5時間程度(繁忙期の2〜3月は月20時間程度)」
   と正直に書き直して
2. 1日の流れに「昼休憩は交代制」を追加。現場に確認済み
3. 自社サイト版の「先輩が丁寧に指導」は一般論すぎる。
   文字起こしにあった「作業を止めてでもその場で教えるのが
   うちのやり方」という先輩の言葉に差し替えて

特に1番のような「盛りすぎを戻す」指示が出せるのは、確認の場に実態を知る人がいるからです。

掲載前に、募集する部署の人へ一度読んでもらう工程を、確認フローへ必ず入れてください。

AI原稿を現場確認し、労働条件、実態、法令表現、記載漏れ、会社らしさを点検して修正指示する流れ
実態と違うところに線を引き、修正はAIへ戻します

法令上使えない表現は、AIの検出だけで決めない

もうひとつの落とし穴が、法令上使えない表現です。

性別を限定する表現(「営業マン」「保母さん」など)や、年齢を制限する表現は、原則として求人に使えません。

依頼文でAIへ機械的に検出させる設計にしていますが、AIの検出は見落としを減らす網です。適法かどうかの最終判断は人が行います。

判断に迷う場合は、ハローワークの窓口や社労士へ確認してください。

機密情報と、人が引き取る領域

求人原稿に不要な個人情報を渡さず、複雑な判断を無理に自動化しません。

応募者の個人情報は、原稿づくりのフォルダへ入れない

AIエージェントへ渡すフォルダには、応募者の個人情報(氏名・履歴書・選考メモなど)を入れないのが原則です。

求人原稿づくりに必要なのは、仕事内容と労働条件の情報だけです。

ヒアリングの文字起こしに社員個人の評価や取引先の情報が混ざっていたら、渡す前に削除してください。

あわせて、利用するAIサービスで入力データが学習に使われない設定(オプトアウト)を確認し、社内のAI利用ルールがある場合はそちらを優先します。

AIに任せず、人が引き取る4つのケース

すべての求人をAIで作ること自体が目的ではありません。次のケースは、AIの原稿に頼らず、人が中心となり、必要に応じて社労士などの専門家へ相談してください。

労働条件の最終確定

給与や手当、勤務時間の設計自体は人が決める領域です。AIの担当外とし、迷ったら社労士へ相談します。

雇用形態が複雑なケース

変形労働時間制、固定残業代、業務委託との併用などは、記載を誤ると法令違反やトラブルの原因になります。

労使トラブル直後の募集

経緯を踏まえた表現や募集方針の判断が必要です。定型の原稿づくりには乗せません。

新設ポジションの募集

仕事内容が固まっておらず、現場の言葉という材料もないため、まず仕事の設計を優先します。

労働条件の確定、複雑な雇用形態、労使トラブル直後、新設ポジションを人が引き取る判断と、小さく始める2週間
盛らない、確定情報だけ載せる、迷ったら専門家へ確認。この3つが継続の土台です

「盛らない・確定情報だけ載せる・迷ったら専門家に確認」。この3つを守れる体制が、AIでの求人づくりを長く続けるコツです。

まず1職種・1媒体から始める2週間

全職種・全媒体を一度に狙わず、小さな実務で境界線を確かめます。

1週目:材料集め

募集したい職種をひとつ選び、現場スタッフへ10分ヒアリングして録音・文字起こし。労働条件の確定情報をまとめ、フォルダを作ります。人の作業は合計1〜2時間が目安です。

2週目:作成とすり合わせ

依頼文を渡して原稿を受け取り、現場の人を交えて確認・修正指示。1〜3往復し、まず1媒体へ掲載して反応を見ます。他媒体へ広げるかは、その後に判断します。

コツは、最初から全職種・全媒体を狙わないこと。まず1職種、1本の求人票から始めてください。

よくある質問

導入前によく出る疑問を、判断が必要な境界線とあわせて整理します。

AIエージェントの導入は難しくないですか?

ツールのインストールと初期設定は必要です。多くは無料か月額数千円から始められます。

プログラミングの知識は必須ではありませんが、最初の環境づくりでつまずく方が多いのも事実です。社内に詳しい人がいない場合は、最初のセットアップだけ支援を受けるのが近道です。

文章を書くのが苦手でも使えますか?

はい。人が用意するのは、話し言葉のメモや録音の文字起こしで十分です。

文章へ整えるのはAIの仕事です。人に求められるのは文章力ではなく、「実態と合っているか」を見る目です。

応募は増えますか?

応募数は、賃金水準や労働市場の状況にも左右されるため、増加はお約束できません。

仕事内容が具体的になることで、まず期待できるのは「応募の質」の向上と、入社後のミスマッチ・早期離職の減少です。

いま出している求人に応募が来ません。AIで原稿を直せば来ますか?

直して動くケースと、動かないケースがあります。仕事内容が一行で終わっている原稿なら、具体化する余地は大きく残っています。

一方、すでに具体的に書かれているのに応募がない場合、原因は原稿ではなく条件そのものにあることが少なくありません。同地域・同職種と比べた給与水準、休日数、勤務時間などです。

同職種・同地域の求人を集め、条件を項目ごとに並べる作業はAIエージェントへ任せられます。しかし、給与を上げるか、休日を増やすかは経営判断です。

条件の差を表現で埋めようとすると、盛った一文が増え、入社後のギャップに形を変えるだけです。

AIが書いた求人票を、そのまま掲載していいですか?

いいえ。労働条件の正確性・実態との一致・法令上の表現の3点は、必ず人が確認してから掲載してください。

特に労働条件は、記載内容が応募者との約束になる重要情報です。最終責任はAIではなく、掲載する会社にあります。

まとめ

  • 応募が来ない求人票の多くは、仕事内容が具体的に書かれていない。具体的な求人ほど応募の質が上がる
  • 現場の話し言葉のメモと録音の文字起こしを渡せば、AIエージェントが媒体別に原稿を書き分ける
  • 媒体ごとに変えるのは順番と分量だけ。労働条件と仕事内容の事実は3媒体で一致させる
  • 人の仕事は、現場の情報を渡すこと、実態・条件・表現の確認、そして掲載への最終責任
  • 労働条件の確定、複雑な雇用形態、トラブル直後の募集は、人と専門家が引き取る

求人原稿は、AIエージェント活用の入り口としてちょうどよい題材です。まずは1職種、現場への10分のヒアリングから試してみてください。

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